奥山 俊宏2023年12月30日報道機関に求められる「公平・公正」は中立ではない~Z世代と探るジャーナリズム(5)報道機関は常に中立でなければならない――。そんな思い込みにとらわれている人は驚くほど多い。報道機関が中立であろうとすることは、ときに付和雷同をあおり、多数派の極論を増幅し、「民主主義の失敗」を招く。報道機関は、ときに中立を離れ、正しい立場を何者からも独立して選ぶべきだ。
奥山 俊宏2023年12月22日原発事故12年目の福島県浜通りを学生と歩く~Z世代と探るジャーナリズム(4) 福島第一原発から西に4キロ半。2011年3月12日朝に避難指示が出され、翌月22日に警戒区域に切り替えられ、その後、帰還困難区域に指定された。このため10年以上、申請して許可を得なければ立ちることができなかった。だれでも入れるようになったのはついこのあいだ、2022年6月30日。
奥山 俊宏2023年7月28日内部告発者と記者の関係が社会を良く変える ~Z世代と探るジャーナリズム(3)各地の保育園で、自衛隊で、企業で、そして、警察組織で、内部告発に踏み切る人が引きもきらない。彼ら彼女らのおかげで、園児への虐待や顧客への不正請求がストップし、ゆがめられた捜査の事情が明るみの下に出され、働きやすい環境へと職場が改善され、法制度が改善され、すべての国民に恩恵が及ぶ。
奥山 俊宏2023年5月13日「ローマの休日」に見る記者と取材対象、密着の倫理 ~Z世代と探るジャーナリズム (2) 王女と記者の出会いと恋愛、別れをコミカルに描いたアメリカ映画「ローマの休日」は、1953年に公開されてから70年にもなるモノクロ作品だというのに、今もなお不朽の名作としてその人気を保っている。 若きオードリー・ヘプバーンの演ずるアン王女は、親善旅行で訪れたローマで、儀礼上の...
Atta! 編集部2023年5月5日安倍元首相への献花の列に何を感じた? ~Z世代と探るジャーナリズム (1) 花を手にした人たちの行列は、新宿通りに沿って下り方向と上り方向の二重にできている。JR四ツ谷駅を麴町口から出てすぐの歩道にも、そして、駅前交差点を渡ってその反対側の上智大学北門前の歩道にも、その無言の列ははるか遠くへと続いている。...